2017/09/11 ニュース
中国電力、火力発電設備のアンモニア混焼試験終了し特許出願

 中国電力、科学技術振興機構(JST)は9月8日、中国電力の水島発電所2号機(岡山県倉敷市、定格出力15.6万kW)で、石炭とアンモニアの混焼試験を終了したと発表した。試験は7月3日から9日に行われ、主燃料の石炭にアンモニアを0.6~0.8%添加して燃焼状態などを確認した。同社は試験結果をまとめて科学技術振興機構(JST)に報告し、同日に試験で得られた知見を特許として出願した。試験では、燃料に利用したアンモニアがボイラー内で全て燃焼し、副生物の窒素酸化物などによる環境影響にも問題がないと確認した。また、一定の条件下では、窒素酸化物濃度が下がる傾向にあることを確認できたため特許を出願したとしている。同社は混焼率をさらに引き上げることも可能だという。