大林組は9月6日、同社技術研究所(東京都清瀬市)でCO2フリー水素を製造する水素エネルギーシステムを構築すると発表した。2018年4月中の完成を見込み、製造、貯蔵、利用の各段階で実証を行う。実証で得られた知見は、再生可能エネルギー(再エネ)発電事業と組み合わせた水素エネルギー供給事業への参画も見据え活用する方針という。新システムは、技術研究所に設置済みの太陽光、風力発電設備の電力を一部利用し、水電解装置でCO2フリー水素を製造する。製造した水素は気体の状態でタンクに貯蔵し、電力需要に応じて純水素型燃料電池を稼働させ酸素と反応させて発電する。発電する電力は技術研究所で自家消費する。同社はこの実証で、水電解装置と蓄電池容量の最適な組み合わせや、各設備の制御手法などを検証し、効率良く水素を製造するために、蓄電システムを併用して水電解装置へ電力を安定的に供給するシステムを構築する。同実証は、東京都の「事業所向け再生可能エネルギー由来水素活用設備導入促進事業」の助成を受けている。
2017/09/08 ニュース
大林組、技術研究所でCO2フリー水素を製造するシステムを構築
2017/09/08
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