2017/07/05 ニュース
BASF、風力発電向けに超高強度グラウト材を開発
 BASFジャパン(東京都港区)は7月4日、陸上・洋上風力発電設備用の超高強度グラウト材「マスターフロー9000シリーズ」を開発したと発表した。同シリーズは、従来のグラウト材より風力発電設備からの回転、曲げなどに対する耐性や、疲労耐久性に優れるという。今回発売するのは3種類で、「マスターフロー9500」は、洋上風力発電設備のモノパイル、トランジションピースなどの接続部に使用する。洋上風力発電向けコンクリート支持構造に適合する材料として、第三者認証機関のDNV GLから型式認証を取得している。陸上風力発電設備用の「マスターフロー9300」は特殊セメント金属骨材系のグラウト材で、「マスターフロー9200」は、デンマークの風力発電機メーカー、ヴェスタスの陸上用設備の構造上要件に対応するため開発された。これら3種類はいずれもプレミックス製品で、ポンプで圧送でき施工しやすい。初期強度が高いため、完成までの工期短縮にも貢献する。