2017/07/03 ニュース
東芝、水力発電設備のドローン監視サービスを実用化へ
 東芝とアルパインは6月30日、ドローンを活用した水力発電所のダム・河川のインフラ点検サービスの実証試験を行ったと発表した。両社が昨年9月に合意した、ドローンサービス事業での提携の一環で、今回は東北自然エネルギー(仙台市)との3社で実施した。実験では、東北自然エネルギーの新下平発電所(新潟県)に通じる山岳道路で目視外長距離飛行を行った。除雪前の道路で安全を確認する作業を想定してドローンを飛行させ、100mの高度で、約6kmの自動飛行に成功した。 この飛行は、人がコントローラーで操縦せずに行った。両社は将来的に飛行距離を拡大し、ドローンで撮影したダム・発電所などの画像から損傷部分を特定するサービスを提供できるようにする。このサービスで、既設水力発電設備の効率的な点検作業に貢献する。また、実証実験のデータを活かし、産業用ドローンサービスの実用化を見据え、より安全な飛行技術も開発する。