2017/05/24 ニュース
日立グループ、マイルド・ハイブリッド車向けにリチウムイオン電池パックを開発

 日立オートモティブシステムズと日立ビークルエナジーは5月22日、マイルド・ハイブリッド車向けに48Vのリチウムイオン電池パックを開発したと発表した。今後カーメーカーにサンプルを出荷し、2019年度から量産する。開発と販売は日立オートモティブシステムズが担当し、製造は日立ビークルエナジーが行う。新製品は、出力密度を従来比で11.25倍、エネルギー密度を11.5倍に引き上げた。これは、セルの電極の構造をミクロンレベルで改良し、リチウムイオンが流れやすい構造にしたことで実現した。また、正・負極それぞれの材料組成を改良し、単位重量あたりに蓄えられるリチウム量を増加させ、エネルギー密度を高めた。このほかセルの内部抵抗を抑えて発熱量を低減し、電池パックの筐体に熱伝導性や放熱性の高い金属を採用して冷却用ファンを廃した。 出力密度の向上で、最大出力は12kW以上となり、発進時の力強い走りを可能にしたという。