東芝は4月27日、子会社のシグマパワー有明が運営する三川発電所（福岡県大牟田市、発電出力5万kW）のリニューアル工事が完工したと発表した。同日から再稼働しており、主燃料にインドネシアなどから輸入されるパーム椰子殻（PKS）を使用している。今回の燃料転換とリニューアルで、従来比でCO2排出量を年間約30万t削減できるという。PKSは、発電所に近接する三池港から年間約20万tを陸揚げし、発電燃料に使用する。このため、シグマパワー有明は、PKSを最大3万t貯蔵できる専用の燃料ヤードを発電所構内に開設した。同発電所は2005年から稼働しているが、CO2分離回収技術や高効率発電機器の実証を行う開発拠点の役割もあり、2020年には大規模CO2分離・回収実証設備が追加される。