2017/04/26 ニュース
日立造船、ベトナムでごみ焼却発電設備の実証運転に着手

 日立造船は4月24日、ベトナム・ハノイ市で同国初のごみ焼却発電設備の実証運転を開始したと発表した。実証設備は同市内のナムソン処理場内に建設され、処理能力は75t/日、発電容量は1930kWという。処理方式は、同社が得意とするストーカ炉ではなく、ロータリキルンストーカ炉を採用している。同社は今後、9月末まで実証運転を実施し、さまざまな種類の産業廃棄物に適した処理方法を検証する。この過程で、処理設備の実用性と省エネルギー技術としての有効性を実証していく。一日に75tの一般廃棄物を衛生的かつ安全に焼却して、廃棄物量を約7.5tまで減容化し、同時にごみ焼却時の排熱で発電する。同社は実証設備の建設、試運転を同国の廃棄物処理企業、HANOI URBAN ENVIRONMENT Co., Ltd.とともに3月31日付で完了した。