宮城県企業局は、2月12日から公募していた高区調整池の小水力発電事業者にアクアパワー茂庭(仮称、コンソーシアム)を最優秀企画提案者として選定した。事実上の一番札で、両者は事業実施の協定締結に向けて協議し、条件面で合意した場合はアクアパワー茂庭を事業予定者に決定する。
この事業は、仙台市内の仙南・仙塩広域水道 高区調整池に出力232kWの小水力発電設備を設置し、売電収入を得るもの。事業者は平成26年4月~46年3月の20年間、設備の設営、運営と維持管理に当たる。今回は3者が提案し、県では「経営の安定性と発電事業計画は各者とも遜色のない内容」と評価した。その上で「地元企業への発注などによる経済波及効果など間接的な貢献の他に、被災児童生徒の修学への資金拠出や環境学習や啓発のための場の提供など、特に地域貢献性が高い」としてアクアパワー茂庭の提案を選定した。アクアパワー茂庭の構成企業は東北発電工業(代表)、東星興業、東北自然エネルギー開発、アジア航測、日本小水力発電の5社。