エヌ・ティ・ティ・ドコモは仙台グリーン・コミュニティ推進協議会(国際航業、NTTファシリティーズ、東日本電信電話の3社で構成)からの受託で、このほど電気自動車の蓄電池など5種類の電源に対応するHEMS(家庭用エネルギーマネジメントシステム)を開発した。
新開発のHEMSは、太陽光発電や家庭用燃料電池の電力だけでなく、電気自動車の蓄電池の電力を家庭電力に利用するケースも含む、5種類の電源に対応している点が特徴。平時は生活パターンを解析して、この5つの電源を効率的に利用する。また災害などの停電時でも、電力の自給自足で家の中の全コンセントが利用できる。このほか、ガスと水が提供されていれば家庭用燃料電池の継続運転が可能。
同社は今年、日産自動車のグローバルデータセンターと同社のHEMSクラウドを連携し、電気自動車やその蓄電池の状態などの情報を活用することで、電気自動車の効率的な充放電制御を自動で行うV2H(VehicleToHome)のシステム構築を目指す。このHEMSは、総務省の被災地域情報化推進事業として仙台市が実施している「平成24年度仙台市エコモデルタウンプロジェクト推進事業」で、仙台市田子西地区に建設した16戸のスマートハウスに設置される。