2013/04/24 ニュース
静岡県、エネルギーの地産地消で御前崎港の活用提案を募集

 

 静岡県は4月23日、「御前崎港再生可能エネルギー活用民間プロジェクト」の提案募集を始めた。5月31日まで応募を受け付ける。御前崎港で検討されている「再生可能エネルギー源を利活用する区域」の効果的な活用方策を募集するもの。エネルギーの地産地消を将来像に掲げている県の港湾施策を推進するため、行政にない視点からの提案を募る。そして民間と港湾管理者が連携したプロジェクトを県が成案化し、事業化する。
 
 今回の募集は、今年3月の第3回「駿河湾港アクションプラン」推進計画検討委員会で駿河湾港の取り組みに決められた“港湾における再生可能エネルギー利用の促進”に沿ったもの。このとき、御前崎港の第一線防波堤の外洋に洋上風力発電や波力発電などを導入する「再生可能エネルギーゾーン」を設定。御前崎港には、既に3基の陸上風力発電施設が設置され、風況は良好だが、防波堤外の再生可能エネルギーゾーンの海象条件が厳しいため、発電施設の強度など安全性、プラントの固定方法、漁業への影響に留意する必要がある。
 
 県が求める提案内容は、再生可能エネルギー施設の概要(発電方法、定格出力と総出力の規模)、施設などの設置方法、水産活動・環境への影響など。電気事業者に限らず、一般の民間企業や研究機関などからも提案を受け付ける。県は、提案者からの要望があれば防波堤の設計波や土質調査など資料を随時提供するという。