2017/02/24 ニュース
新日鉄住金エンジ、名古屋で下水汚泥燃料化設備を着工へ
 新日鉄住金エンジニアリングは2月23日、16日付で名古屋市上下水道局と「空見スラッジリサイクルセンター下水汚泥固形燃料化事業」の建設工事請負契約を締結したと発表した。同日には、同社が資本参加する特別目的会社「空見バイオパートナーズ」が同事業の事業契約を締結している。建設工事の契約金額は199億3000万円で、新設する燃料化設備の製造能力は200wet-t/日とされる。既に16日から設計などに着手しており、2020年9月末の完工を目指す。稼働後は空見バイオパートナーズが2020年10月1日から20年間運営と維持管理に当たる。
 
 同事業は、空見スラッジリサイクルセンター(名古屋市港区)内に下水汚泥の燃料化設備施設を建設し、バイオマス燃料を製造・販売するもの。今回の新設で、同社は汚泥の有機分をほぼ全量回収可能な造粒乾燥方式のジェイコンビを採用する。ジェイコンビの受注実績は、新庄市、福島市などに続きこれが5件目となる。製造する固形燃料は近隣の火力発電所で石炭と混焼され利用される。空見バイオパートナーズの構成企業と役務分担は以下の通り。
 ▽メタウォーター(代表企業、設計施工、運営・維持管理、事業全体のとりまとめ)、▽同社(プラント設備の設計・建設)、▽日本メンテナスエンジニヤリング(運転業務、機械の修繕)、▽メタウォーターサービス(運転業務)、▽バイオ燃料(モニタリング業務)