2017/02/20 ニュース
日本製鋼所、新日鐵住金の鋼管を水素蓄圧器に採用
 日本製鋼所は2月16日、自社製のTYPE I型鋼製蓄圧器に新日鐵住金・和歌山製鉄所製のシームレス鋼管を採用したと発表した。この鋼製蓄圧器は全体が金属製で、従来品の特長を維持したまま製造コストを削減する意図もあり和歌山製鉄所製の鋼管が選ばれた。選ばれた理由は、このシームレス鋼管が蓄圧器に必要な強度と粘り強さを満足する焼き入れ性に優れていたためという。これに同社の高耐久化加工技術を組み合わせて試作した結果、高圧水素下での繰り返し使用回数10万回以上を達成した。同社が開発した圧縮機と、蓄圧器を組み合わせた小型パッケージでも新日鐵住金の素材が選ばれている。パッケージを構成する高圧水素部位の配管や溶接継手類には、高圧水素用ステンレス鋼「HRX19」を採用し、強度の引き上げなどを図った。同社は今後も各種データを採取し、繰り返し使用回数を更に重ね、蓄圧器の耐久性などを検証する。