ジオネクストが2月14日に発表した平成28年12月期連結決算によると、同期の売上高は5億9300万円(前年同期比25.6%減)、営業利益6700万円(前年同期は1億4700万円の営業損失)、経常損失3400万円(2億900万円の経常損失)、当期損失5億7000万円(8億1100万円の当期損失)と、前年同期同様最終赤字となった。主要4事業中、同期の再生可能エネルギー事業は売上高3億8910万円(32.4%減)、営業利益2億1373万円(165.3%増)と減収ながら大幅な増益を確保した。
同期は太陽光発電事業で用地取得の契約、経済産業省の設備認定取得、他社の優良案件の取得などを進めた。これらの施策で、三笠市弥生町太陽光発電所の売電収入や、開発案件の譲渡などで売り上げが積みあがった。その反面、鹿児島県指宿市で計画中の地熱発電所予定地で、開発が長期化したため減損損失5億2672万円を特別損失として計上した。今期の同事業は売上高21億900万円、営業利益3億8300万円を計上する見通し。大半が太陽光発電関連の収益で、自社で開発した案件の売却、他社の優良設備の転売などを中心に行う。このほか、ビルなどの屋上に屋根型の設備を設置する営業活動も実施する。一方、地熱発電事業は不確定要素が多いとして、売り上げは計画していないという。今期は全社で売上高22億4600万円(278.7%増)、営業利益1億6600万円(146.4%増)、経常利益6600万円、当期利益6300万円を見込んでいる。