2017/02/22 ニュース
GSユアサグループ、海自の潜水艦向け電池を来月から量産

 GSユアサは2月21日、子会社のジーエス・ユアサ テクノロジー(GYT、京都府福知山市)が防衛装備庁と契約したと発表した。海上自衛隊(海自)のそうりゅう型潜水艦向けにリチウムイオン電池を製造し、来月から量産体制に入る。GYTは、海自向けの専用工場を昨年10月に滋賀県草津市に建設しており、2018年8月には海自に納入する予定。現在運用されている潜水艦には動力源として鉛蓄電池が搭載されているが、2015年度以降に建造する潜水艦からは、リチウムイオン電池が搭載されることが決まっている。これに前後して、GYTは2000年代前半に防衛庁技術研究本部(当時)と三菱重工業が実施した「潜水艦用新型主蓄電池の研究試作」に参画した。この時の実績が認められ、GYTは2015年度に防衛装備庁とリチウムイオン電池の供給契約を締結した。現行の鉛電池がリチウムイオン電池に置き換われば、潜航時の静粛性向上や外洋行動の長期化にも貢献すると期待されている。