ウエストホールディングスが1月13日に発表した平成29年8月期第1四半期連結決算によると、同期の売上高は53億7500万円(前年同期比14.8%減)、営業損失2億800万円(前年同期は4億6900万円の営業利益)、経常損失2億8600万円(3億8600万円の経常利益)、当期損失1億8300万円(3億4700万円の当期利益)の赤字決算となった。
主要5事業中、 電力事業は回避可能費用の算定方法が見直され、4月1日から回避可能費用単価の算出方法を市場価格連動型に移行した。この体制変更に時間がかかり、受注活動開始が遅れた。自社での売電事業は、新設備の稼働や地方自治体との屋根借り協定で敷地を借り受けた太陽光発電設備、風力発電所設備が順調に稼働し、売上高は15億100万円(563.4%増)、営業利益は1億2800万円(375.0%増)と大幅に増加した。省エネルギー事業は、提携金融機関とのビジネスマッチング契約で得た情報を活用し、ウエストエスコ事業の受注拡大に努めた。商業施設や工場・病院などエネルギー多消費型の施設に省エネのトータルサービスを提供し、売上高は1億400百万円(245.5%増)とこちらも大幅な増収を記録した。反面、営業損失は9800万円(200万円の営業損失)と拡大した。メンテナンス事業は、自社グループが設計・施工した太陽光発電設備を中心に受注実績を積み上げた。同事業の売上高は3億3400万円(15%増)と増収だったが、営業利益は4500万円(36.5%減)と減益に終わった。主力の太陽光発電事業は。改正電気事業法の施行規則で規定された電力接続手続の使用前自己確認制度のため、一部の設備で竣工と稼働が遅れた。売上高は36億2700万円(42.8%減)と大幅な減収だったが、営業損失は2億5900万円(5億6800万円の営業損失)と改善した。通期は全社で売上高506億1200万円(36.8%増)、営業利益59億7900万円(20.3%増)、経常利益55億7900万円(16.5%増)、当期利益35億1500万円(30.8%増)と増収増益を見込む。