2016/12/21 ニュース
MHPS、中国向けにガスタービンの異常予兆検知サービスを受注

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は12月16日、中国の国華電力分公司から、ガスタービンの異常予兆を検知するサービスを受注したと発表した。技術供与先の東方汽輪機有限公司と同社の合弁会社、三菱重工東方燃汽輪機(広州)有限公司を通じて受注したもの。運用開始は2017年4月を予定している。このサービスを導入するのは中国神華国華(北京)燃気熱電発電所(出力95万kW)で、東方汽輪が同社のガスタービン「M701F」を納入している。今回の受注は、中国のガスタービンコンバインドサイクル発電所向けでは初のデジタルソリューション提供という。異常予兆検知サービスには、同社のAIと異常が顕在化する前に原因を推定するアルゴリズムが搭載されている。今回は導入と同時に、同社が異常が顕在化した場合には適切な対処方法を提示する機能を併せて提供する。国華電力分公司は同国最大手の石炭企業で、世界最大の石炭ディーラーである神華集団有限責任公司の傘下で発電事業を行っている。