東洋ゴム工業は12月16日、自動車用タイヤを製造している仙台工場(宮城県岩沼市)で使用する熱エネルギー源を石炭と重油から天然ガスに転換すると発表した。重油焚きのコージェネレ-ションボイラー設備から、天然ガス焚きのガスタービンコージェネレーションに切り替える。石油資源開発の相馬LNG基地(福島県新地町)から宮城県岩沼市へのガスパイプライン敷設計画が具体化したことを受けた措置で、旧設備では、石炭と重油のほか、使用済みタイヤも混合燃焼させて熱と電気を得ていた。しかし、この方式は周辺環境への負荷が大きく、熱効率の点でも問題があった。新設備では、蒸気を発生させて余熱となった排ガスを、余熱回収装置のエコノマイザで回収し排熱ボイラーに給水する水の熱源にする。この加熱で、給水温度をボイラーに送り込む前にあらかじめ161℃に上昇させ、ボイラーの熱効率を高める。石油資源開発のガスパイプラインは2018年に操業を開始する予定で、新設備も同様の時期に稼働すると見られる。
2016/12/19 ニュース
東洋ゴム、仙台工場で石炭・重油から天然ガスに燃料を転換
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