2016/12/16 ニュース
新日鉄住金エンジ、タイでコージェネ・オンサイト事業を受注
 新日鉄住金エンジニアリングは12月15日、本田技研工業のタイ拠点Thai Honda Manufacturing(THM、バンコク市)向けにコージェネ・オンサイト事業を受注したと発表した。大阪ガスが自社の子会社、Osaka Gas Singapore Pte. Ltd.を通して同社と共同出資する、NS-OG Energy Solutions(Thailand) Ltd.(NSET)が受注したもの。この案件は、▽発電出力・7000kW、▽温水供給能力・2000kW、▽蒸気供給能力・4t/時、▽冷水供給能力・1400RT--のガスコージェネレーション設備を導入し、導入後も設備の維持管理に当たる。同社は今回の導入で、年間7000t-CO2のCO2の排出削減効果を見込む。同事業は2018年2月に開始される予定。
 
 この案件で、同社は設備の設計から操業指導までの建設工事一式を請け負う。またNSETは、THMの工場に導入するエネルギー供給設備を保有し、15年間設備を操業・保守するほか、製造した電力、蒸気、温冷水をTHMに供給する。これで工場の電源安定化を図りつつ一次エネルギー使用量を削減し、THMのエネルギーコスト削減につなげる。このプロセスの構築では、ガスエンジンの廃温水を有効利用するため、エネルギー使用要件の整理と熱利用プロセスの見直しをTHMと共同で検討した。同事業は、環境省の「平成27年度 JCM設備補助事業」に採択されており、15年間で約10万tのCO2排出量を削減する。