2016/12/14 ニュース
積水化学、大容量フィルム型リチウムイオン電池事業を始動
 積水化学工業は12月12日、開発と事業化を進めていた大容量フィルム型リチウムイオン電池を事業メニューに加えると発表した。同社の開発したフィルム型電池が京セラの住宅用蓄電システム「EGS-ML1200」(2017年1月2日に発売)に搭載され、これを弾みにフィルム型電池事業を戦略事業と位置づける。同社は当面、定置用蓄電設備や住宅向けなどに外販し、2020年以降は車載向け蓄電池市場への参入をもくろむ。また、2017年3月3日に同社が創立70周年を迎えるタイミングに合わせ、フィルム型電池を創立70周年記念商品として拡販するとしている。
 
 EGS-ML1200は蓄電容量12kWh、充電効率96%で、電池ユニットに京セラ製パワーコンディショナーを組み合わせてシステム化した。価格はオープン価格で販売する。なおEGS-ML1200は、同社が来年1月2日に発売する新築住宅にも採用される。