日立造船は12月9日、ラオス・エネルギー鉱業省(MEM)と環境・グリーンエネルギーの開発とその事業化に関する包括連携協力協定を締結したと発表した。MEMと同社が連携・協力し、環境調和型のエネルギー源(グリーンエネルギー)の開発と関連施設の導入、同国内でグリーンエネルギーを普及するプロジェクトを検討する。この協定で、同社は同国のニーズに適応するグリーンエネルギー事業を検討する。その結果から、同国のニーズに沿って同社が持つノウハウを活用し、各種環境プラントなどの提案活動を行う。現時点では、▽水力発電由来の電力を用いたPower to Gas、▽有機性廃棄物をエネルギーに転換するメタン発酵、▽ごみの焼却発電、▽農業生産物を活用したバイオ燃料の製造--などが項目に上っている。
今回の協定は、MEMや同国の天然資源環境省、ラオス電力公社の関係団体が来日した際に締結された。一行は同社の柏工場や同社の納入施設など、各地の環境・グリーンエネルギー関連施設を視察し、その技術水準から協定締結に至った。