三菱商事は12月14日、ベルギーのノーザー洋上風力発電事業会社への出資参画で合意したと発表した。英国の完全子会社、ダイアモンド・ジェネレーティング・ヨーロッパと、オランダ公営の総合エネルギー事業会社エネコが折半出資する新会社を通じて出資する。ノーザー洋上風力発電事業会社は、ベルギーの沖合約23kmの海域で「ノーザー洋上風力発電所」の建設を予定している。同事業の総事業費は1500億円、総出力は約37万kWとベルギーで最大のものになる。風車は三菱重工業の合弁企業、MHIヴェスタス製の8.4MW型機を44基導入する。新設備は3社共同で来年1月に着工し、2019年夏頃の稼働を目指す。
3社はノーザー洋上風力発電事業会社に50%を出資、残る50%は、ベルギーの地方自治体が全額を出資するNethysが保有する。今回の参画は、同社が2012年にエネコと締結した長期的な戦略提携に基づくという。両社が共同で参画するのは、昨年末に稼働したオランダ・ルフタダウネン洋上風力発電所(出力約13万kW、両社が折半出資で事業化)に続き2件目となる。