2016/12/02 ニュース
動力、売上高伸長も競争激化などで上期は最終赤字
 動力が11月30日に発表した平成29年3月期中間期連結決算によると、同期は売上高11億8800万円(前年同期比171.6%増)、営業損失6900万円(前年同期は営業利益を計上せず)、経常損失6200万円(2100万円の経常損失)、当期損失6400万円(2200万円の当期損失)と、前年同期同様に最終赤字となった。同期は、主力の太陽光発電の関連資材や設備の施工、パネル用架台の販売が全国的に伸長した。その反面、産業用・住宅用ともに設備需要が減少し、他社との競争が激化、利益率が大きく低下した。また、同社と大香電工など4社の合併費用と、合併で事業所統廃合の経費が想定以上に膨らむなど販売管理費が増加したため、赤字決算となった。
 
 同社は当初、通期の業績を売上高25億600万円、営業利益3500万円、経常利益3500万円、当期利益2100万円と見込んでいた。この数値を今回、売上高26億9000万円(7.3%増)、営業損失9500万円、経常損失9300万円、当期損失9400万円に下方修正した。修正の理由は、中間期と同様に4社の合併費用と、会計システムの変更費用が発生し販売管理費が増加したことなどとしている。このほか、年々太陽光電力の買い取り価格が引き下げられていること、産業用設備市場の収縮もその背景にあるという。