タクマが8月9日に発表した平成29年3月期第1四半期連結決算によると、同期の売上高は208億7700万円(前年同期比8.4%減)、営業利益7億500万円(47.6%減)、経常利益9億4000万円(37.8%減)、当期利益6億5200万円(46.8%減)の減収減益となった。一方、受注高は722億8200万円(143.7%増)と大幅に増加し、受注残高は1908億3000万円となった。
同期の国内向け環境・エネルギー事業は、ごみ焼却発電設備などの建設工事や基幹改良工事、運転・維持管理などを順調に受注した。バイオマス発電設備なども受注しており、受注高は660億3200万円(177.7%増)と好調に推移した。反面、売上高は164億8400万円(10%減)と、バイオマス発電設備の工事が大きく進捗した前年同期に比べ振るわなかった。利益面でも、研究開発費など販売費・一般管理費が増加したため、営業利益は13億1400万円(29.6%減)にとどまった。海外向けの環境・エネルギー事業では、海外プラントのメンテナンス受注などで受注高は1億8200万円(6.7%増)となり、今期にはバイオマス発電用ボイラーを受注した。しかし、売上高は3600万円(24.9%減)と低調で、営業損失も前年同期の1億900万円から1億1100万円に拡大した。民生熱エネルギー事業では、貫流ボイラーや真空式温水機の更新需要、部品販売や補修などのメンテナンス需要の獲得に努めた。このため受注高は48億600万円(4.7%増)、売上高も34億800万円(7.9%増)だったが、営業損失が前年同期の2200万円から8000万円に拡大した。 今期~通期は老朽化したごみ焼却発電設備の更新や延命化、バイオマス発電設備の新設案件具体化など、グループの主要製品で引き続き需要を見込む。 通期は全社で売上高1200億円(6,1%増)、営業利益95億円(3.4%増)、経常利益100億円(3.7%増)、当期利益75億円(4.1%減)と増収増益を予測している。