JFEエンジニアリングは8月3日、同社の津製作所(三重県津市)構内で建設していたバイオマス発電設備が竣工し稼働したと発表した。新設備は出力20.1MW、年間発電量約15万8000MWhで、循環流動層ボイラーや蒸気タービンなどで構成される。発電する電力は、今月から2036年6月までの20年間、同社が全額出資で設立したアーバンエナジー(横浜市鶴見区)などに売電する。
新設備は、パームやし殻や木質チップなどを燃料に発電する。今後は燃料調達に津市も協力し、未利用の間伐材などを提供する予定。新設備は同社などが出資する事業会社「グリーンエナジー津」が建設したもので、実際の運営や維持管理は、同社がグリーンエナジー津から受託する形で行う。新設備の建設・運営資金は、百五銀行(同)、三井住友信託銀行、日本政策投資銀行からプロジェクト・ファイナンスで調達し、9月に融資が実行される。グリーンエナジー津の出資企業と出資比率は以下の通り。
▽同社(35.2%)、▽日本政策投資銀行(25.0%)、▽日本通運(14.9%)、▽阪和興業(10.0%)、▽大中物産(10.0%)、▽岡谷鋼機(4.9%)