住友商事は7月29日、英国のギャロパー洋上風力発電事業に参画すると発表した。同事業は総事業費約2000億円、総発電容量336MWの超大型案件で、英国の沖合約27km(水深約27~36m)の海域にシーメンス製風車56基を建設するもの。完工後約25年間にわたり、発電する電力は英国の電力会社に売電される。新設備の竣工後は、この案件の事業主体ギャロパー・ウィンド・ファーム・リミテッド(ギャロパー)が運営し、2018年の完工を予定している。
同事業には、ドイツ発電大手のRWEとシーメンス、英国政府が全額出資する金融機関UK グリーン・インベストメント・バンク(GIB)が参画する。同社は今般、同事業に参画する豪州の金融大手Macquarieと、ギャロパーの株式12.5%を間接的に取得する契約を締結。出資者に名を連ね、必要な諸手続きを経て速やかな参画を目指す。事業費は、昨年10月に組成されたプロジェクト・ファイナンスで調達するという。ギャロパーの出資比率はRWE、シーメンス、GIB、Macquarieがそれぞれ25%ずつとなっている。