イーレックスは7月29日、同日の取締役会で、太平洋セメントとの合弁会社「大船渡発電」(岩手県大船渡市)の設立を決めた。同日に両社間で株主間協定書を締結しており、今年度内の設備着工と2019年秋の竣工を目指す。この案件は、太平洋セメント大船渡工場(同)の敷地内に発電規模75MW、年間発電量約48万MWhの発電設備を建設し、同社向けに電力卸を行うもの。新設備は、循環流動層ボイラーと再熱式蒸気タービンなどで構成され、出力規模は国内最大級だという。この案件の総事業費は235億円。
発電燃料は、太平洋セメントとサラヤなどが燃料化したパームオイル搾油工程で廃棄されていたパーム空果房と石炭を使用する。パーム空果房と石炭との混焼比率は9対1となる見込み。大船渡発電は8月5日の設立予定で、資本金40億円の出資比率は太平洋セメント65%、同社35%となる。