大王製紙は7月22日、三島工場(愛媛県四国中央市)のバイオマス発電設備を増強すると発表した。約210億円を投じて、出力約6万1000kWのバイオマス発電設備を同工場の敷地内に追加する。新設備が発電する電力は、現在四国電力と系統連係を協議しているが、年間の売電収入は約70億円を見込む。稼働は平成31年度を予定している。
新設備は、クラフトパルプ製造工程で発生するパルプ廃液を回収ボイラーで燃焼させ、その熱で発電する。従来と比べて、エネルギー効率を約5%改善できる見通しで、約2万5000t/年のCO2排出量削減にも貢献するという。