国土交通省は7月1日、「港湾における洋上風力発電の占用公募制度の運用指針」を策定し公表した。同日施行の改正港湾法で、発電事業者など港湾区域の占用者を公募で決める占用公募制度が整備されたことを受けた措置。この指針は、同省港湾局が今年5~6月に開催した検討会で取りまとめたもので、指針の活用で港湾の管理者が洋上風力発電を行う発電事業者を適切に選定することを促す。
指針の主な内容は、港湾占用者(発電事業者)を選ぶ評価項目の参考事例として、▽事業の実施方針、▽事業の実施体制、▽計画内容の具体性、実現可能性、▽港湾の開発、利用及び保全への配慮--などを挙げている。また、公募占用指針の策定や占用者を選ぶ際、学識経験者などで構成する「評価・選定委員会」を設置して選定することなどを記載した。