2013/04/09 ニュース
三重県で風力発電設備損壊、今年に入り2件目

 

 中部電力子会社のシーテック(愛知県名古屋市)が運営する風力発電設備「ウインドパーク笠取」(三重県津市)で7日、19基ある風車の1基が損壊する事故があった。事故当日は27.9m/秒の強風が吹いていたが、風車はカタログデータ上70m/秒の強風にも耐えられるように設計されており、シーテックでは「事故の検証などすべての作業はこれから」としている。

 損壊したのは日本製鋼所製の風車(出力2000kW)で、ブレードと機械部分がタワーから落下した。2010年2月〜12月にかけて建設されたものの1基で、ブレード直径は83.3m。シーテックでは現在、残りの18基の風車もすべて運転を中止して経済産業省も交え、事故原因を調査している。風力発電設備の損壊事故は、京都府の太鼓山風力発電所に続き今年で2件目。