日本製紙は、トレファクション（半炭化）技術を用いて新しいバイオマス固形燃料を開発することに成功した。八代工場（熊本県八代市）の微粉炭ボイラーで、最大負荷で25％(重量比)の固形燃料を混合し燃焼実験を実施したところ、石炭微粉砕設備の操業性、ボイラーの燃焼性に問題がなかったことを確認した。

 

　新開発の固形燃料は、木質バイオマスを半炭化し、通常の炭化では半分以下しか残らない熱量を約9割残せた。粉砕性、耐水性も向上し、微粉炭ボイラーでのバイオマス混焼率をより向上できるという。今回の技術開発は新エネルギー・産業技術総合開発機構のの平成23年度採択「戦略的次世代バイオマスエネルギー利用技術開発事業（実用化開発）」として行った。