パーパス(静岡県富士市、髙木裕三社長)は
8月1日より、太陽熱でお湯をつくる太陽熱温水システム「SOLAJU(ソラージュ)」を発売した。
「ソラージュ」は、建築壁面および、消費者の生活と環境への調和(ハーモニー)をコンセプトにした
「HARMONY SERIES(ハーモニーシリーズ)」として市販を開始。
新規導入はもちろん、現在使用中の一体型太陽熱温水器からの取り替えや、
戸建住宅へすでに設置している同社製ガスふろ給湯器や給湯暖房熱源機を補助熱源機として、そのまま利用が可能。
「ソラージュ」の商品名は、「空+住宅」をイメージした造語。
太陽の熱でお湯をつくる{ソラ―ジュ}は、太陽エネルギーを集熱パネルがキャッチし、
パネル内部を循環している不凍液(熱媒)で集熱。タンクの中で熱交換してお湯をつくる仕組み。
バックアップ用熱源機を分離したシンプルなシステムで、熱源機一体型の太陽熱温水システムと比べ、
導入コストを大幅に低減(同社、太陽熱温水暖房システムSOLAMOの2分の1以下)できるのが特長。
太陽の熱でつくったお湯を、専用栓からそのままお風呂に利用するシンプルな使い方はもちろん、
同社のふろ給湯器や給湯暖房熱源機に接続すれば温度制御も可能となっている。
別売りの自動ミキシングバルブを使えば、既存の給湯単能機等との接続もできる。
ソーラータンクユニット 焦熱パネル
またソーラータンクユニットは、「ハーモニーシリーズ」のエコジョーズと同様に、
垂直を基調とした直線的な造形のシンプルなデザインや高級感を印象付けるエンブレムを採用。
90ℓタンク内蔵ながら、幅30cm×奥行き45Cm×高さ1720Cmとスリムサイズを実現し、
都市部の狭小地での設置にも配慮した。さらに本体色の「ハーモニアスグレー」は、
さまざまなタイプの建築壁面にも調和するデザインを目指した。
集熱パネル(PSP-200)は、表面が光の反射の少ないマットタイプなので屋根と調和しやすく、
近隣の住環境への影響も最小限に抑える。くわえて、地上10mまで集熱パネルは設置が可能なため
3階建て住宅にも対応した。
そのほか、ランニングコストもCO2排出量も削減。集熱分は給湯のみに利用可能で、
90ℓのお湯は、従来型のガス給湯器で沸かしあげたときに使用するガスの使用量と比べ、
年間のガス消費量を約2万5000円削減、年間CO2排出量は332㎏削減、家計と環境へと貢献する。
■本体希望小売価格(税込)は、ソーラータンクユニット「CTU-S90S」が20万3700円、
集熱パネル「PSP-200」が7万6650円×2枚。