住友商事は2月26日、ブラジルのバイオマス燃料製造企業Cosan Biomassa S.A.(サンパウロ市、)に資本参画すると発表した。Cosan Biomassaは世界最大の砂糖メーカーCosan S.A. Industria e Comercioの子会社で、サトウキビの残渣から固形燃料ペレットを製造・販売している。同社はこのCosan Biomassaの株式を20%まで取得、経営に参画する。
固形燃料は、製糖工場で発生するサトウキビの搾りかすと、農園に残る未利用の茎・葉から作られ、発電用に使用される。Cosan Biomassaは昨年9月に生産能力17万5000tの第1工場が竣工し、昨年から商業生産を始めている。同社の参画で、今後は日本や欧州向け輸出とブラジル国内向けの販売を拡大し、工場を増設するという。同社は市場が継続的に拡大し、収益性が確保される前提で、2025年には年産200万t、将来的には800万t規模に生産体制を拡充する。