大阪ガスは2月24日、エネファームの新機種「エネファームtype S」(type S)を開発したと発表した。4月に発売する。type Sは、電気を発生させるセルスタックを京セラが、セルスタックを組み込んだ燃料電池発電ユニットをアイシン精機が、発電ユニットとセットする熱源機などをノーリツがそれぞれ製造する。今回、同社とこの3社が、トヨタ自動車の技術をベースに共同開発した。価格は発電ユニットと熱源機のセットで178万5000円、発電ユニット単体は142万5000円(税抜価格、設置工事費別)。
type Sは、大阪ガスと京セラが共同開発したセルスタック耐久性向上技術を採用し、発電効率52%を達成した。発電ユニットに貯湯タンクを内蔵させ、通常のガス給湯器に接続できるようになっており、世界最小の機器本体サイズとなった。このためを設置に制約のあるマンションへの設置が容易になり、既存のガス給湯器を利用して発電ユニットだけを追加することも可能。さらに同社は電力の小売全面自由化に合わせ、type Sで発電し使われなかった余剰電力を買い取り、他の顧客に売電する。このサービスなどで、給湯暖房システムと比べたコストパフォーマンスは、光熱費は年間約9.9万円、CO2排出量は約2.6tをの削減になるという。