2013/04/03 ニュース
国内初、9月にバイオガスのダブル発電設備を神戸市が着工

 

 神戸市は大阪ガスの完全子会社エナジーバンクジャパン(大阪市中央区)と、太陽光発電設備、バイオガス発電設備を9月をめどに着工する。下水処理場の上部空間と下水道固有の資源を活用した「こうべWエコ発電プロジェクト」の設備で、今年末には完成し発電を開始できる見通し。
 
 今回のプロジェクトは、公民が連携し再生可能エネルギーの拡大と固定価格買取制度の活用を図るもの。市内の垂水処理場の屋根約2ha分に太陽光パネル(約1m×2m)を約8000枚(出力約2000kW)を設置するほか、バイオガスを利用する小型発電装置(出力25kW)を14台(計350kW)導入する。年間発電量は太陽光約200万kWh、バイオガス約250万kWhの計約450万kWh(一般家庭の約1300世帯分)、関西電力向けの事業収入は年間約1億7000万円を見込んでおり、約2割が市の収入となる。
 
 役務範囲は、神戸市は設置場所を提供するほか、バイオガスの供給と発電時の排熱利用などを行う。エナジーバンクジャパンは関西電力との契約、発電設備の設置・運営、発電時の排熱を神戸市に供給する。将来的に市内の全処理場で発電事業を実施した場合、年間発電量は太陽光発電が約550万kWh(設備容量約5000kW)バイオガス発電は約1800万kWh(約2300kW)となる見通し。