日立造船は11月4日、平成25年から建設していた木質バイオマス発電設備「宮の郷木質バイオマス発電所」(茨城県常陸太田市)が稼働したと発表した。新設備の出力は5750kW、年間発電量は3600万kWhで、約30億円を掛けて竣工した。新設備は、今年8月に竣工した宮の郷木質チップ製造工場から燃料を供給を受ける。燃料消費量は年間約6万3000t(含水率40%)という。
新設備は、茨城県内で課題となっていた未利用材の活用と売電事業のため建設された。発電する電力は自家消費分を除いた全量を売電する。燃料となる原木は、同社と地元の素材生産業者などで組織する「木質バイオマス燃料安定供給協議会」の会員事業者から年間約8万5000t(含水率60%)を調達して加工する。