日立造船は10月21日、ナチュラルエナジージャパン(秋田市)に出資し、ナチュラルエナジーのバイオマス発電事業に参画すると発表した。同社の出資額は5億円。この「秋田メタン発酵ガス化バイオマス発電事業」は、秋田市の向浜工業団地内に処理能力50t/日、出力740kW(年間発電量約523万kWh)のメタン発酵ガス化バイオマス発電設備を建設。発電する電力を東北電力に売電するもの。設備の建設期間は今年12月~平成29年3月を予定している。
同事業は、秋田市内の商業施設などで発生する食品廃棄物をメタン発酵処理し、生成したバイオガスで発電する。これで自治体のごみ処理費用の低減と安定的な地域電源の確立を両立する。メタン発酵処理は老朽化している進む既存のごみ焼却設備の延命化にも寄与すると期待されている。同社はナチュラルエナジーから、同社のWTMプロセスを採用した発電設備の建設と運転管理業務を請け負う。