2015/08/03 ニュース
環境省、串間風力発電所の準備書に大臣意見提出
 環境省は7月31日、宮崎県で串間ウインドヒルが計画中の「串間風力発電所(仮称)設置計画」に係る環境影響評価準備書への環境大臣意見を経済産業大臣に提出した。
 
 同事業は、宮崎県串間市に総出力6万4800kW(2850kW型機×23基)の風力発電設備を建設するもので、4月15日~5月28日に準備書が縦覧された。このとき住民意見は見られなかったが、事業予定区域に希少な植物・鳥類などが分布していることなどから今回の大臣意見提出となった。意見では、▽クマタカの生息が確認されているため、生息・繁殖状況の環境監視を実施し、繁殖活動に影響する可能性が予測された場合、工事を一時休止すること、▽鳥類の誘引など、事後調査で判明した内容に応じ稼働停止も含めた追加的な環境保全措置を講ずること、▽工事用・管理用道路を設置する際、ミミズバイ-スダジイの群集を極力回避すること、▽希少な植物の移植などを行う際、慎重に実施し、活着するまで適切に維持・管理すること、などを求めた。