2015/08/03 ニュース
清水・新日鐵住金エンジ、7MW洋上風車を9日に敷設完了予定
 清水建設は7月31日、新日鐵住金エンジニアリングと福島県楢葉町沖で敷設作業を行っている7MWの洋上風車「ふくしま新風」が早ければ8月9日に係留が完了すると発表した。敷設作業は7月28日17時からスタートし、約12時間で小名浜港から実施海域まで約60kmを曳航した。29日から係留用の巨大チェーン(計8本)と浮体との連結作業を行い、31日には3本目のチェーンと本体を連結させた。
 
 ふくしま新風は、海面からの高さ189m、翼~回転軸までの高さ105m、ブレード長81.7mで、重量は1700t。設備を搭載するL型浮体は一辺106m、高さ32m(計画喫水17m)、重量5500tとなっている。また、係留用のチェーンは各870m、チェーンを構成するリングの太さは132mm、総重量2800tで、風車本体・関連設備共に世界最大規模となっている。係留後、ふくしま新風と既設の浮体式洋上変電所「ふくしま絆」をライザーケーブルで連結し、順調に進捗すれば9月下旬に一連の設置作業が終了する。