JFEエンジニアリングは7月6日、山口県岩国市から「岩国市ごみ焼却施設整備運営事業」を受注したと発表した。受注金額は279億4000万円で、同事業は同社が岩国市日の出町地内に処理能力80t/日のストーカ式焼却炉を2炉建設・運営するもの。今月に着工し、平成31年3月の竣工を目指す。同社の新設備運営期間は31年4月からの20年間。新設備はごみのエネルギーで発電し、余剰電力を売電し、余熱を隣接する温水利用型健康運動施設などに利用する。
同社は今回の入札で、大規模災害時に焼却炉を早期稼動するために必要な燃料や用水、一定期間の避難生活に必要な防災用品を備蓄する設備の併設を提案した。このほか、建設時に発生する掘削土を、津波から施設を守る盛土に利用するなど、災害に強い施設づくりを前面に打ち出した。さらに、建屋の天井に建設用横もちクレーンを設置し、高さ制限を遵守するとともに、機動性を高めるため自走式クレーンを建屋内で併用する「ハイパーテルハ」工法を採用。これらの提案や技術が評価され、今回の受注に結びついた。