農林水産省、内閣府などの7府省庁は3月22日、共同でバイオマス産業都市の第一次募集を開始した。4月26日まで募集を受け付け、バイオマス産業都市の構築を目指す地域からの構想を募る。7府省庁はバイオマス産業都市関係府省連絡会議の枠内で、構想の内容に応じて、関係7府省の施策の活用、各種制度・規制面での相談・助言などの支援を行う。平成25年度内には二次募集を行う予定。
7府省庁は昨年、バイオマス事業化戦略をとりまとめた。今回の募集は、同戦略に沿った形で、原料生産から利用までの経済性を確保したバイオマス産業都市の構築を推進するもの。バイオガス製造施設、木質バイオマス発電設備などを中心に、地域のバイオマスを活用した産業創出と地域循環型の再生可能エネルギーの強化を図る。選定は、産業都市構想の提案を約1か月間募集し、寄せられた提案を有識者などの選定委員会が審査・評価し選定推薦案を決める。その推薦案から7府省が最終的に対象地域を選定する。
応募者は提案の中で達成すべき目標として、目標年次の地域の再生可能エネルギーの調達率、関連産業の創出規模、温室効果ガス削減量などを記載する。また、エネルギー利用計画、事業費など構想の期間内に具体化する予定の取り組み(事業化プロジェクト)の内容を、平成25年度に具体化するもの、5年以内に具体化するもの、10年以内に具体化するものを分けて記載し提出する。