エヌ・ティ・ティ・ドコモでは4月から、東京都、神奈川県、山梨県の携帯電話基地局3局のグリーン基地局設備を増設する。グリーン基地局のフィールド試験を行うためで、同様の取り組みを平成25年度上期までに、関東甲信越地域の10局に拡大する。
グリーン基地局は太陽光発電設備で、自立的に日中の電源を確保する基地局。災害時に携帯電話基地局への電力が滞った場合でも、太陽光発電設備(最大出力4.19kW)からの電力で基地局を運用。携帯電話の通信を確保するもの。今回の実験では最大消費電力は2.0kWと見ているため十分対応可能だという。
このほか、ニッケル水素電池やリチウムイオン電池も備え、太陽光発電設備からの電力が賄えない場合、通信などを最大14~16時間バックアップする。さらにグリーン基地局に搭載した「グリーン電力コントローラー」で、基地局が運用時に利用する電源の組み合わせを遠隔操作でマネジメントできる。神奈川県に設置したグリーン基地局のソーラーパネル面積は23.1㎡となっている。