神奈川県は3月22日、南足柄市と開成町の間を流れる農業用水、文命用水放水路に小水力発電設備を設置し、同日から実証試験を開始した。低落差でも発電可能な小水力発電設備で、発電性能などを確認する。同設備はFIT制度に基づき国から認定された県内初の小水力発電設備。得られた電力は全量売電し、実証試験後も発電を継続する。
垂直2軸クロスフロー水車を用いて、1.3mという低い落差での発電性能などを見る。出力は10kWで、年間発電能力は約3万5000kWhと想定。CO2削減効果は年間約30tと予想する。県はこの実証試験で得た知見を公表し、小水力発電の導入機運を高め普及促進に寄与させる方針。