2015/02/18 ニュース
三菱電機、太陽光発電用の安定性向上技術を実用化
 三菱電機は2月17日、太陽光発電設備の回路接続不良などで発生する直流(DC)アークの発生回路を早期に特定し、故障発生回路だけを瞬時に遮断する技術を開発したと発表した。この技術はシステム全体は停止せずに、故障範囲だけを特定し早期に復旧できる。このため、故障時の発電量低下を最小限に抑制し、太陽光発電設備の発電安定化に貢献するという。
 
 今回開発した技術は、電流波形の振動と電流・電圧の変化を監視して、DCアークの発生と発生した回路を特定する。検出保護時間は0.25秒以下と故障を高速で検出し、故障した回路を瞬時に遮断して故障範囲の拡大を防止できる。また、磁気作用効果を大きく引き上げた新遮断技術「アーク・スイーパー」を新開発し、通電方向に関係なくDC回路を瞬時に遮断できるようにした。これで健全な回路では発電を継続し、同時に復旧時間を短縮することで、発電量低下を最小限に抑制する。