豊田通商、岩谷産業、大陽日酸の3社は2月13日、2月6日付で移動式水素ステーションを運営する新会社「合同会社日本移動式水素ステーションサービス」を設立したと発表した。新会社は3月下旬に千代田区で商業用移動式水素ステーションの営業活動を開始する。また都内にもう1か所展開するほか、愛知県でも2か所を開設する予定。さらに愛知県庁の水素ステーション啓発事業にも参画を予定している。
新会社の資本金は3000万円で、3社が1000万円ずつ出資して設立した。代表社員は豊田通商が務め、本社は都内港区の豊田通商内に置く。今回、3社は今後燃料電池自動車の需要が見込まれること、水素ステーションの運用場所不足が懸念される時期に水素を供給するため移動式水素ステーションの設置・運営を行うことで合意し、新会社の設立に至った。移動式水素ステーションは、定置式に比べ敷地面積が3割程度で済むこと、建設工期が定置式の6割程度で済むことなど、特に都市部での運用が有利だという。役務分担は豊田通商は新会社の事業運営管理、岩谷産業と大陽日酸は水素供給設備の製造、新会社への水素供給と現場管理を行う。設備調達資金は、三井住友ファイナンス&リースのリースを活用する。