JFEエンジニアリングは2月10日、川崎市と「エネルギー循環型ごみ収集システムの実証試験」の検討に関する覚書を締結したと発表した。来年度中の実験着手を目指す。両者は、ごみ焼却発電設備で発電した電力を電池充電・備蓄・交換システムを搭載するごみ収集電気自動車(EV)を活用するスキームを検討をする。この案件には日産自動車とオートワークス京都、オートモーティブエナジーサプライ、極東開発工業も参画する。
ごみ収集用のEVは、日産自動車がe-NT400テストトラックを活用した収集車のベース車両開発、極東開発工業が収集車の架装をそれぞれ担当して試作する。この車両は、電池をいつでも充電できるほか、複数の備蓄電池を常備し、スピーディに電池交換ができるという電池充電・備蓄・交換システムを備える。このシステムは、災害時に非常用電源としての活用も期待されている。川崎市は実証試験用のフィールドを各社に提供し、同社はプロジェクトを総括、電池充電・備蓄・交換システムを開発する。