大和ハウス工業は2月4日、水力発電への参入を発表した。同社は東芝の子会社シグマパワーホールディングス合同会社、坂本土木(岐阜県飛騨市)との合弁会社「DTS飛騨水力発電」(同、資本金4億2600万円)を昨年12月22日に設立しており、出力1969.5kW、年間発電量1万2060MWhの水力発電設備「(仮称)DTS飛騨水力発電所」を4月に着工する。新設備は平成29年11月から売電を開始する予定。
発電設備は2か所に分かれ、第一発電所は出力970kW、第二発電所は999.5kWとなる予定。総事業費は約28億円、年間売電収入は約3億8000万円と見込まれており、付随効果として年間約7000t-CO2の削減も期待されている。発電する全電力は同社が全量を買い取り、小売電力として法人に売電する。発電設備は東芝が小水力用水車、発電機を2セット供給する。土木工事と竣工後の維持管理は坂本土木が行う。DTS飛騨水力発電の出資比率は同社39.9%、シグマパワー33%、坂本土木27.1%となっている。