2015/02/02 ニュース
環境省、風力発電所更新の環境影響評価手法合理化で報告書を公表
 環境省は1月30日、老朽化した風力発電設備を更新するリプレース事業の環境影響評価手法の合理化で、検討報告書を取りまとめたと発表した。報告書を公開して自治体や発電事業者などに周知を図り、発電所新設時の環境負荷低減などにつなげていく。また環境影響評価支援ネットワーク(http://www.env.go.jp/policy/assess/)で電子閲覧も可能にした。
 
 環境影響評価の手続きは、リプレースでも風力発電所を新設する場合と同じ手続きが求められる。同省の専門家委員会では、リプレース時の環境影響評価手法に関し、環境影響評価項目に選定しないこと、又は調査・予測手法の簡略化など検討し、今回「風力発電所のリプレースにおける環境影響評価手法の合理化に関する検討報告書」として取りまとめた。報告書は7項目からなり、▽検討の目的、▽リプレースが予定される風力発電所の特徴やリプレース計画の特徴、▽土地改変などを限定的にすることで、環境負荷の低減が図れるなどの検討の基本的考え方、▽リプレースのモデルケースを設定し、ケースごとに環境影響の程度を検討した結果、▽合理化を検討する環境影響評価項目の選定、▽飛翔性動物、騒音、超低周波音などの環境影響評価項目の合理化条件とその手法の検討、▽留意事項と今後の課題、などが盛り込まれている。