2015/01/07 ニュース
九州電力の地熱発電設備で連続トラブル、運転停止
 九州電力は1月5日、山川地熱発電所(鹿児島県指宿市、平成7年3月運開)の法定点検で、蒸気タービンの第1段ブレードの152枚中24枚が損傷していたと発表した。このため、定格出力を3万kWから一時的に2万5960kWに引き下げ、損傷したブレードを取り外した。詳細に点検すると、第1段ブレードでさらに61枚が損傷していたほか、ブレードを埋め込む溝4か所にも損傷が見つかった。同社は損傷したブレードを外して復旧させ、12月29日の16時30分に法定点検を完了した。法定点検は10月20日から行っていたが、当初予定していた11月23日から1か月以上遅延した。
 
 この後1月6日に復水器内の水位が上昇し、8時14分に自動停止した。同日は出力を1万4000kWに落として運転しており、同社は水位上昇の原因を調査している。今回の運転停止で電力の供給支障は発生していないという。