タカラレーベン、日立造船、ソーラーフロンティアの3社は12月9日、栃木県珂川町で大規模太陽光発電設備を着工したと発表した。タカラレーベンの社有地の旧ゴルフコースに建設する。新設備は、特別高圧規模のメガソーラーでは小型分散型パワーコンディショナー(パワコン)を初採用したことが特長となっている。
新設備は出力15MWW(165W型の太陽電池モジュールを12万枚、20kW型パワコンを750台使用) 年間発電量約2100万kWhとなる。CO2の排出削減効果は年間約1万1000tと見込まれている。建設では、日立造船が設計・調達・建設を、ソーラーフロンティアがCIS薄膜型太陽電池モジュールの供給をそれぞれ担当し、事業運営はタカラレーベンが行う。設計面では小型分散型のパワコン採用で、コースの広さが異なり、設置できるモジュール枚数にばらつきが発生する問題を解決した。また、モジュール配置エリアでは造成工事を行わず、1本脚杭方式基礎構造の採用で杭の打設本数を既存方式の半分以下に減らした。