2014/12/05 ニュース
ソフトバンク、米風力ベンチャーに約8億円出資
 ソフトバンクは12月5日、米風力発電ベンチャーのアルタエロス エナジーズ(マサチューセッツ州ボストン)に700万ドル(邦貨換算約8億4000万円)を出資すると発表した。アルタエロスは空中浮体式風力発電技術を開発しており、この技術の商業化を支援するため出資する。
 
 アルタエロスが開発中の技術は、高所に風力発電設備をヘリウムガスで浮上させて発電するというもの。「BAT技術」と呼ばれる技術で設備を約600m上空に浮上させ、強く安定した風を捉えて発電する。従来のモノポール型風力発電設備に比べて2倍以上の発電力があること、設備は標準的な輸送コンテナで運搬でき、資機材の準備や施工が簡便であるなどと言われている。このため、離島やルーラル地域で多く設備が設置でき、通信設備を搭載して空中滞留できるため、同社の主力事業の通信サービスで使用可能な基地局としても活用できるという。同社はこの技術が商業化されれば、島しょ部や遠隔地、災害時の非常用電源、通信設備などで活用が見込まれると期待している。